体育施設等の空調設備整備事業について
近年、夏場に高温が続き、猛暑日や熱中症警戒アラートの発令回数も増加しております。このような状況の中、気密性が高く、熱がこもりやすい体育館などにおきましては、運動時の熱中症リスクが非常に高い環境となっております。
そのため、子どもたちの快適な学習環境を確保する学習支援として、市内の全ての小・中学校体育館に空調設備を整備することといたしました。令和6年度は、市内全中学校13校を整備する計画としており、現在7校が完了しています。また、令和7年度は、市内全小学校17校の整備を計画しています 。
小・中学校の体育館は、災害時の避難場所となっている施設も多く、空調設備を整備することは、災害時における避難者の健康と生命を守ることにもつながるものと考えております。
併せまして、市民が利用する社会体育施設におきましても、各支所単位で拠点となる体育館8館について、令和6年度から令和10年度の5ヶ年計画で空調設備を整備することといたしました。今年度から牛深総合体育館と有明体育館の整備を行い、来年度以降も順次進めていくこととしております。
なお、天草市民センター総合武道館につきましても、今議会で補正予算の議決をいただきましたので、今年度から空調設備の整備を行うこととしております。
こうした整備により、市民の皆さんの安全を確保するとともに、各種大会や合宿等の誘致を促進し、交流人口の増加による地域活性化につなげてまいりたいと考えております。
天草市奨学金貸与条例の改正について
現在、天草市では、経済的な理由により高校、大学等への進学、在学が困難な人に対し、奨学金の貸与を行っています。
これまでの天草市奨学金貸与条例における奨学金の貸与額につきましては、高等学校の生徒および高等専門学校の学生は月額1万5千円、専修(専門)学校の学生、天草市立本渡看護専門学校の学生は月額2万円、大学・短期大学および大学院の学生は月額3万円としておりました。
今回の改正で、専修学校の専門課程、大学および大学院へ進学する場合は、月額3万円または月額5万円のどちらかを選択できるようにしました。
返還期間はこれまでと同じく、貸与期間の2倍の期間内、そして、新たに設けました月額5万円の貸与に対する返還期間は、その後の生活の過度の負担とならないよう、貸与期間の4倍の期間内と致します。
また、これまでは他の奨学金との併給はできませんでしたが、令和7年度より、給付型の奨学金であれば同時に受けることができるようにいたしました。
今回、制度を改正した理由と致しましては、本市から大学等へ進学する場合、家賃や生活費など、学費以外にも大きな負担が必要となることや、昨今の物価高騰、大学等の学費の値上げといった社会情勢の変化も踏まえ、見直しを行ったものでございます。
今後、令和7年度の奨学生の募集を行う予定ですが、申し込み方法等につきましては、来年2月号の市政だよりや市のホームページにてお知らせする予定としております。
天草のさりー プレミアムチャージキャンペン第2弾について
これから年末年始を迎え、何かと出費が増える時期となりますが、物価高騰の影響を大きく受けている市民の皆さんの生活を応援し、地域内経済を活性化させることを目的として、「天草のさりープレミアムチャージキャンペーン第2弾」を12月1日から開始いたしました。期間は1月31日(金曜日)までとなっております。
この第2弾キャンペーンは、第1弾のキャンペーンで天草のさりーにチャージいただいた方も、ご利用いただけます。
第1弾キャンペーンと同様にマイナンバーカードでもチャージやお買物ができますので、スマートフォンをお持ちでない方でもご利用できるようになっております。
プレミアム分は、チャージ額の10%となっており、2千円分が上限となります。
なお、スマホアプリとマイナンバーカードは別ユーザー扱いとなるため、それぞれにチャージをすると、一人最大4千円分のプレミアムポイントを受けることができます。
また、チャージは千円単位でできますので、複数回に分けてチャージし、プレミアムポイントを受けることが可能です。
なお、チャージした「天草のさりー」と付与されたポイントにつきましては、無期限で使用できます。
このキャンペーンの詳細は、市のホームページに掲載しているほか、「市政だより12月号」と「12月1日の新聞朝刊」にチラシを折り込んでおり、市役所の窓口でも配布しておりますので、ご覧いただければと思います。
スマートフォンアプリはもちろんのこと、全国でも先進的な取組であるマイナンバーカードを活用したお買物を、この機会に、ぜひ、たくさんの方にご利用いただければと考えております。
質疑応答
天草のさりー プレミアムチャージキャンペーン第2弾について
●第2弾の予算と想定人数を教えてください。
(答)ポイント分として5,400万円分の予算額であり、チャージ総額としては5億4千万円を見込んでいます。
想定人数は2万7千人で、内訳は、既登録者数がスマートフォンアプリ登録者2万4千人、マイナンバーカード2千人、これに加えて新規登録者を千人と見込み、合計2万7千人と想定しています。
●第1弾の実績を教えてください。
(答)第1弾での利用者は6,495人。内訳としては、スマートフォンでの利用が4,544人、マイナンバーカードでの利用者が1,951人です。ポイント付与額は1,260万円、チャージ総額は1億4,300万円です。
●第1弾の結果は、想定と比べてどう評価されていますか?
(答)当初の予定よりかなり少ない金額でしたので、もっと使って頂けるようにしていきたいと思っています。これにつきましては、宣伝等も足りなかったと反省していますので、今回は強化をして、皆さんに使って頂けるようにしていきたいと思います。
●元の予算はどれくらいだったのですか?
(答)予算は1億2千万円、他に事務費として1,800万円としております。
●ポイント分で1億2千万円。6万人分ということですが、これが想定よりも下回ったということは、「宣伝が足りなかった」ということ以外の要因で、考えられることはありますか?
(答)チャージ機が市内に20カ所ありますが、「場所が分かりにくかったのでは?」という点と、チャージの仕方についても周知ができていなかったのではないかと思います。これを踏まえ、現在、本庁においても、チャージの仕方やマイナンバーカードの登録の仕方など、窓口を設けて説明をしています。
●想定の10分の1ということですが、こういう状況でも「のさりー」というのは進めていきたいとお考えですか?
(答)はい。ここはしっかり進めていきたいと思っています。
●その趣旨を、改めてお伺いします。
(答)一番は、「地域内経済循環」が大きな目的であります。この天草の中で、さまざまなお金を使って頂く。それが“地域に回る”ということが一番大事だと考えています。もう一つは、さまざまなポイントなど、商品券での事業も行っていますが、この「紙」の発行が、非常にコスト高で時間がかかるという点で、事務作業の効率化(DX化)を進めていくためにも「地域通貨 天草のさりー」というものを使って、そこに集約していくことを考えています。
また、キャッシュレスというものが、地方においては都会ほど進んでいかないというなかで、市外から来られる観光客や海外の方々もいらっしゃいますので、お店側(商店)もキャッシュレスに対応していただくためにも、この政策を進めています。
●高齢者が多い地域では、「使いにくい。」「使いにくいイメージがあるから、そもそもアクセスしない。」という評判がありますが、その点についてはいかがですか?
(答)実際に使って頂ければ、「便利だな。簡単だな。」と実感していただけるのですが、そこにたどり着くまでがなかなかできていないということでありますので、“どうしたら使えるのか”ということを細かく伝えることが大事だと思います。ただ、スマートフォンを持っておられない高齢者もいらっしゃいますので、マイナンバーカードを使ってチャージできることも周知しながら、しっかり時間をかけてやっていきたいと思います。